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神田デンタルケアクリニックからのお知らせ

保険の不適合な差し歯は、歯茎の炎症と変色を惹起する!

歯茎の変色を主訴に来院する方は少なくありません。

保険の差し歯は、白い部分がレジン(プラスチック)で出来ており、このレジンは吸水性および摩耗性があって変色を起こすため、審美的に問題となります。

また、プラーク(磨き残し)が表面に付着しやすいため、歯茎の炎症を引き起こします。

 

もともと、保険の差し歯は歯との適合性が悪く(フィットが悪い)、歯と被せ物の間に隙間や段差を生じやすいため、歯茎の炎症(腫れや出血など)を起こします。

歯茎の炎症は、やがて歯根を支える歯槽骨を溶かし、歯周病へと発展していきます。

フロスや歯間ブラシを通すと臭いが付くという訴えのほとんどは、差し歯の不適合が原因になっています。

 

初診時。左上側切歯と犬歯の差し歯の部分の歯茎の変色を主訴に来院。同部には保険の差し歯が入っていた。歯茎は黒紫色で炎症があり(ブラックマージン)、差し歯の変色による審美障害と不適合を認める。正しい再根管治療を行ったうえで、オールセラミッククラウンでの被せなおしによる再治療を提案した。

 

治療後。歯茎の炎症が改善し、黒紫色だった歯茎は健康なピンク色に改善した。精密な型取りをして製作したセラミックは適合がきわめて良く、プラーク(磨き残し)もほとんど付着しないため歯茎の炎症は起こりにくい。

 

たとえ、セラミックで治療を行ったとしても、歯肉圧排(歯と歯茎の間に糸を入れる処置)や精密印象(シリコン印象材を使用した型取り)を行って治療を行わなければ、適合の良い精密な被せ物は出来ません。

そのためには、適切な手技、良質な材料、そして十分な治療時間の確保とそれに伴うコストが必要になります。

どうかご理解のほど、よろしくお願い致します。

神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック

日付:  カテゴリ:コラム, 審美歯科

保険の差し歯のブラックマージンをオールセラミックで自然な色合いに!

差し歯と歯茎の境目が黒くなるブラックマージン。

特に、保険の差し歯は歯との適合が悪く、ブラックマージンになりやすいです。

ブラックマージンを改善するためには、基本的に差し歯をやり替える必要があります。

 

治療前。前歯の審美障害を主訴に来院。左上の前歯に保険の差し歯が入っているが、適合が悪く、歯と歯茎の境目が黒くなっている(ブラックマージン)。差し歯の色も自分の歯と全然合っていない。

 

治療後。根管治療を精密に行い、差し歯をオールセラミッククラウンにて被せなおした。歯に縞模様や白帯(バンディング)があり難しい色合いであったが、自然で調和のとれた仕上がりになっている。

 

歯の神経が無くなると、歯の色が黒くなったり、金属が入っているとイオン化して歯に変色が起こったりします。

歯そのものが変色していると、一度被せなおしても、歯茎が痩せると将来ブラックマージンが再発します。

また、金属の被せ物やコア(土台)の削りカスが歯茎に迷入すると金属イオンが沈着し、歯茎の色が黒くなることもあります。

このような場合には、差し歯をやり替えても、歯茎の黒ずみは治らないので、歯茎の切除や移植が必要になることもあります。

このようなトラブルにならないためにも、毎日のセルフケアと定期的な検診による虫歯予防は欠かせないのです。

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神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック

日付:  カテゴリ:コラム, 審美歯科, 審美歯科

根未完成の親知らずの抜歯~矯正治療後の後戻り

矯正治療では、歯の移動が終わると保定(ほてい)と呼ばれる処置をします。

矯正治療で歯並びが良くなると矯正装置を外しますが、この時、なにもせずに外したままにしておくと、徐々に元の歯並びの方に歯が戻ろうとします。

これを後戻り(リラップス)と呼んでいます。

 

せっかくきれいになった歯並びも、後戻りしてしまっては元も子もありません。

このため、矯正治療が終わったらリテーナーと呼ばれる取り外し式の装置や、固定式のFixなどを一定期間装着しておく必要があります。

 

また、親知らずがある場合には、これが動いて歯並びを悪くする可能性があります。

このため、邪魔な親知らずは後戻りを見越して抜歯しておく必要があるのです。

 

まだ、歯根が未完成の親知らず。これから歯根が成長する時期は手前の歯に押す力が加わるため、歯列不正を起こしやすい。もし可能なら、保定が終了するまでには抜いておいた方が良い。

 

抜歯した根未完成の親知らず。分割して抜去した。

 

抜歯直後の口腔内。きれいに縫合してあり、出血はほとんどない。

 

現代の日本人は、親知らずが正常に萌出できる顎のスペースがほとんどありません。

したがって、矯正治療が必要な方は親知らずの抜歯が必要なことが多いようです。

親知らずの抜歯を勧められたら、勇気を出して抜歯してもらいましょう。

 

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神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック

日付:  カテゴリ:コラム, 抜歯

歯列矯正用インプラント・smapシステム~プレートタイプ・インプラント~

近年、歯列矯正にインプラントがよく用いられるようになってきました。

インプラントを歯列矯正に用いるメリットは、

●歯を動かすための固定源の強化

●歯の後方(奥)への移動

●歯の圧下(歯をの根の中に押し込む)

●咬合平面の修正

●非抜歯矯正

●治療期間の短縮

などがあげられます。

インプラントを応用することによって、従来では難しかった治療も可能になってきました。

 

矯正用インプラントには、スクリュータイプとプレートタイプがあります。

スクリュータイプは、非常に細くて短いネジで、これを歯茎の上から骨に留めて使用します。

処置による痛みや腫れはほとんどないメリットがありますが、比較的緩みやすい欠点があります。

緩んだ場合には、一度外して付けかえる必要があります。

 

一方、プレートタイプのインプラントは、歯茎を切開して骨の表面にビスで留めるため、固定が非常に強力で緩みにくく、多数歯をいっぺんに動かしたり、様々な歯の移動が可能です。

ただ、処置後は腫れや痛みが出やすいのが欠点です。矯正治療中も、しばしば腫れたりすることがあります。

 

プレートタイプ・インプラント(smap システム)を設置したところ。3本のビスで骨の表面に強力に固定でき、あらゆる歯の移動に使用できる。

 

歯の治療は、なるべく最少の侵襲で最大の効果を発揮することが望ましいと思います。

ただ、いくら低侵襲であっても、目的をきちんと果たせなければ意味がありません。

どの治療法にも、利点と欠点がありますので、それぞれをよく吟味したうえで治療計画を立てること重要となります。

 

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神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック

日付:  カテゴリ:コラム, 矯正歯科

奥歯の固定を強くする歯列矯正装置~ホールディングアーチ~

抜歯矯正では、前歯と奥歯をエラスティックチェーン(ゴム)で綱引きを行います。

これによって、抜歯したスペースに予定していた歯を動かして歯を並べていきます。

上顎と下顎の歯では、実は歯の動きやすさが異なります。

これは、主に歯根を支えている歯槽骨の硬さが上下顎で異なるからです。

上顎の骨は、下顎の骨に比べて柔らかく、特に臼歯部(奥歯)では顕著に柔らかいです。

このため、上下の奥歯の噛み合わせ関係が適正(正常、Ⅰ級咬合)な場合、上下を同じようにエラスティックチェーンで引き合うと、上顎の臼歯部がアンカーロスして近心(前方)に動いてしまいます。

もともと臼歯部関係が正常なⅠ級咬合では、Ⅱ級咬合(下顎遠心咬合:出っ歯)になってしまうことを意味します。

これでは、矯正治療後に正常な咬合関係を確立することが出来ません。

このような場合に使用するのがホールディングアーチと呼ばれるものです。

 

上顎前突(出っ歯)であったため、上顎の第一小臼歯を抜歯して(矢印)前歯を後方へ動かしたい。このために奥歯を加強固定する必要がある。

 

上顎に装着したホールディングアーチ。左右の第一大臼歯と口蓋粘膜に装置を装着し、固定源となる奥歯を補強する。抜歯したスペースが閉じているのが分かる。

 

近年では、矯正用インプラントが普及しているため、ホールディングアーチの使用頻度は減っています。

しかし、奥歯の固定には非常に有効な手段ですので、違和感はありますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

 

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神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック

日付:  カテゴリ:コラム, 矯正歯科

抜歯や歯周病、インプラント手術に伴う内出血斑

抜歯や歯周病、インプラントなど、歯科での小手術では、頬や顎下部、首などにあざが出ることがあります。

これは、手術後に起こる内出血が原因です。

特に、下顎の手術をした場合に出やすく、男性よりも女性の方が出やすい傾向にあります。

親知らずの抜歯やインプラント治療に伴うGBR(骨の再生療法)などで発現頻度が高いです。

顔にあざが出来るととても心配ですが、自然に消えますので心配はありません。

 

抜歯後に出現した内出血斑。初期は青紫色で、徐々に黄色に変化して消失することが多い。10日~2週間ほどで自然消退するので心配はない。

 

術前に十分な説明があれば心配はありませんね。

やはり、医療はインフォームドコンセントが重要ということでしょう。

 

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日付:  カテゴリ:コラム, 抜歯

歯茎の黒ずみをセラミッククラウンできれいに!~ブラックマージンの改善は、差し歯のやり替えが必要~

前歯に被せ物を入れたあと、数年経ってから歯と歯茎の境目が黒くなってしまうことがあります。

これをブラック・マージンと呼んでいます。

 

左上中切歯(向かって右)に入っている保険の差し歯。差し歯の色は変色しており、歯と歯茎の境目が黒くなっている(ブラックマージン)。

 

特に、金属を使った保険の被せ物では歯の透明感が無く、構造上ブラックマージンになるのは必至です。

また、歯茎が痩せてくると、被せ物と歯根の境目が露出するため、黒く見えるようになります。

ブラックマージンになってしまった場合には、これを改善するには被せ物をやり替える必要があります。

 

治療後。両隣在歯も含めてオールセラミッククラウンで治療を行った。金属を使わないので、ブラックマージンにはなりにくい。

 

神経を取った歯では、歯根の色そのものが黒く変色することがあります。

このような場合、一度セラミックで治療をしても、歯茎が痩せて(下がって)しまうと、被せ物と歯根の境目が再び露出し、ブラックマージンが再発します。

したがって、適切なブラッシングの励行と定期的なメンテナンスを受けることで、歯周病を予防することが、ブラックマージンを再発させないためには重要となります。

 

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日付:  カテゴリ:コラム, 審美歯科

歯の知覚過敏の原因となる「くさび状欠損」

冷たい食べ物や飲み物で歯がしみる症状が出ることがあります。

虫歯ではないにも関わらず冷たいもので歯がしみる場合、それは知覚過敏かもしれません。

知覚過敏の原因となるのは、歯の歯根が歯茎から露出した場合です。

歯周病では、歯茎が退縮(痩せること)することで歯根が露出し、歯がしみるようになります。

露出した歯根部には、エナメル質と呼ばれる硬い歯質が無く、セメント質および象牙質がむき出しの状態になります。

セメント質や象牙質は、エネめる質のように固くないため、歯茎から露出した歯根部分は過度のブラッシングですり減って窪んでしまいます。

この窪みを「くさび状欠損」と呼んでいます。

 

上顎犬歯と小臼歯に生じたくさび状欠損(矢印)。過度なブラッシングや過大な咬合力、ブラキシズム(歯ぎしりや食いしばり)などは、くさび状欠損を生じやすい。

 

また、ブラッシングの圧力が適正でも、過度な噛み合わせの力(咬合力)やブラキシズムによってもこのくさび状欠損が誘発されます。

しみるのが強い場合には、コンポジットレジンでくさび状欠損部を詰めることで症状は改善できます。

正しいブラッシングの習得、噛み合わせの定期的なチェックは、くさび状欠損の予防や歯肉退縮の予防にも重要です。

ぜひ、定期検診を受けるようにしましょう。

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日付:  カテゴリ:コラム, 知覚過敏

埋伏歯を、歯列矯正で引っ張り出す方法

歯が歯茎の中に埋まってしまう埋伏歯(まいふくし)。

骨の中の深い場所に埋まったものは、基本的にそのままでも支障はありません。

ただし、歯列矯正を行おうとする場合や、インプラントを埋入しようとする場合には、しばしばこの埋伏歯が問題になります。

 

特に、歯列矯正においては、本来必要な歯が埋伏してしまうと、正しい歯並び、噛み合わせを獲得できなくなります。

もし、埋伏してしまった歯でも、正しい場所に引っ張りだすことが出来れば非常に有益です。

引っ張り出すことが難しければ、やむを得ず抜歯を行うことになります。

 

埋伏してしまった下顎の第二大臼歯(矢印)。近年、顎の発達が悪くなり、歯の大きさが大きくなった日本人では、親知らずだけでなく、その手前の第二大臼歯の埋伏もみられるようになっている。

 

埋伏歯を開窓(かいそう)し、ブラケットを装着した。かなり舌側(内側)に傾斜しているのが分かる。矯正治療を応用すれば、埋伏した歯を正常な場所に誘導することが可能になることがある。

 

埋伏した歯があると、見た目や歯並びの不具合だけでなく、噛み合わせにも重大な問題を生じることがあります。

埋伏歯を矯正治療で動かくためには、なるべく骨が柔らかい若いうちに行う必要があります。

歯が生える年齢が過ぎても歯が生えてこない場合には、一度歯科医院で診査をしていただくことをおすすめします。

 

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日付:  カテゴリ:コラム, 矯正歯科

歯周病手術(FOP;フラップ・オペレーション)後の歯肉退縮(歯茎が下がる)は避けられない

歯周病は、口腔内の歯周病原菌やその病原菌が産生する毒素によって、歯茎や歯根を支える歯槽骨が炎症を起こす病気です。

日本人の成人の実に8割ものひとが歯周病であると言われています。

軽度の歯周病では、歯茎の出血くらいの症状しかなく、自分でも歯周病であると気づくことは少ないでしょう。

しかし、重度の歯周病では、歯の歯根を支える歯槽骨が大幅に溶けて、歯茎が痩せたり、歯がぐらついたり、歯が冷たいものでしみるようになります。

歯周病は、一回進行すると、基本的に元の状態に戻ることはありません。

一度失われた骨や歯茎が、完全な形で回復することは望めないのです。

ですから、予防がとても重要な意味を持つのです。

 

 

初診時。重度の歯周病。多量の歯石と、歯茎の退縮を認める。ほとんどの歯が、風をかけるだけでぐらついてしまい、食事も満足にとることは難しい。まず、正しいブラッシングの徹底と、基本的な歯周病治療としてスケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(根面の滑沢化)を行っていく。その後、治癒状況を確認し、必要に応じて歯周病の手術(FOP;フラップ・オペレーション)を行っていく。

 

FOP(フラップ・オペレーション)術後。歯や歯根の表面の汚れや歯石を除去した後に、予後の悪い部位に対してFOPに踏み切った。術前と比べると、歯茎の腫れは治まっているが、歯と歯の間の隙間(矢印)が顕著。歯根が露出するので、FOP後は歯の知覚過敏が出るることが多い。

 

歯周病は、病状がかなり進行しないと症状が現れないサイレント・ディジーズ(静かな病気)です。

歯のぐらつきなどの症状が出たときには、すでに治療としては手遅れのことが少なくありません。

このようにならないために、歯科医院への定期的な受診は欠かせないのです。

 

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