差し歯を入れてから年数が経つと、徐々に歯茎が下がることによって、差し歯の縁が見えて黒くなる「ブラックマージン」になります。
前歯のブラックマージンは、特にハイリップのヒトでは目立ってしまい、しばしば審美的に問題になります。
このような場合、差し歯のやり替えが必要になります。
治療前口腔内。上顎4前歯にセラミッククラウンが装着してある。装着して10年以上が経っており、歯茎の退縮が顕著。差し歯の不適合も認める。
中切歯2本は根管充填不良のため根尖病巣があり、差し歯のやり替えの前に根管治療が必要であった。根管充填後、バイオセラミックシーラーが病巣の部分に入っているのが分かる。
治療後口腔内。仮歯にて形態(型や長さ、角度など)と色味を希望に沿うように何度か調整し、ジルコニアオールセラミッククラウンにて被せ直しを行った。ブラックマージンは改善し、自然な口元になっている。
新たに作り直しをしたい差し歯の形態(傾斜)によって、土台(コア)の材質から見直しをする必要があります。
歯の色味や透明感を重視する場合には、土台はファイバーコアが有利です。
しかしながら、元々の歯が出ていた場合、土台をファイバーコアにすると、差し歯の装着後ファイバーが折れてしまうリスクが高くなります。
このようなケースでは、耐久性を重視してメタルコアを装着するほうが有利な場合が少なくありません。
使用する材質には、それぞれ一長一短がありますので、事前に担当の先生とよくご相談されると良いでしょう。
治療費用:精密根管治療¥77,000/1本
ファイバーコア¥22,000/1本
オールセラミッククラウン¥132,000/1本
治療期間:3カ月
治療上のリスク:治療後は十分に衛生管理をしないと虫歯や歯周病になることがあります
神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック
日付: 2024年8月14日 カテゴリ:審美歯科